描きたくなる素材がいっぱい
(匠の聚 在住 日本画家 岸上 ゆかさん)

私と川上村のお付き合いが始まったのは、現在の「匠の聚」を川上村がつくられ、芸術家の募集を知った時からです。
応募には現在も入村されている方といっしょに面接を受けさせてもらい、縁あって入村を認められました。大学を出て日本画を描いては展覧会に出展し、何度か入賞しているようなまだまだ未熟な芸術家の卵だった者を選んでいただいたおかげで今があります。
当時、匠の聚には8人の芸術家と運営スタッフ2名がいました。みんなで協力し、祭りをしたり、盆踊り、アートフェスティバルの開催などいろんなことをして、地域の人たちや川上村民に認識してもらう努力もしながら、恵まれた環境での創作活動の日々でした。
常に匠の聚や川上村のお役に立てることは積極的に取り組もうと思っていました。

絵の具を調整する
川上村の「水源地の村づくり」そして「川上宣言」には私も大変共感する思いがあります。
特に水をテーマに川上村の歴史や奥深い生命の営みを絵画として表現できたらと日々制作しています。
大滝ダムを見に行った時や蜻蛉の滝を見に行った時には「こんな絵を描きなさい」と背中を押されて描いた作品があります。
描きたくなる素材がいっぱいあるのが川上村です。
かわかみ源流ツーリズムが出来て、体験プログラムのガイドをしてもらえないかとの声を掛けていただいたときには、「自分に出来ることがあれば何でも」との思いで引き受けました。

絵の具づくりを指導
村内の方とは、匠の聚の教室などで教えたりはしていますが、村外の方たちとの出会いも新鮮で楽しい体験となっています。
今までの自分の経験を踏まえ、絵の具の原点として、普段では出来ないことが無いかと考え、石を拾って、潰して粉にして、絵の具にすることや、うちわに絵を描くことなどオリジナルな作品を作ったりして、参加する方たちが喜んでくれる題材を取り上げています。
また、源流ツーリズムの体験プログラムにも参加させていただき、ガイドの方や村外の参加者の人たちとも楽しいお付き合いをさせていただいています。

参加者とうちわの作品を持って
源流ツーリズムの体験プログラムの魅力は、なんといっても日常お会いしている人がガイドとなって、その人たちの本当に素直な、自然体そのものの魅力にあふれていることだと思います。川上村らしい季節感と、何を逃さないプログラムなど「これがこの季節なんだ」と感じさせてくれるのが素晴らしいと思います。
私も、これからも村の人との関わりを大切に参加者として楽しみながら、ガイドとしては「なぜ、いま、これなの」「これにはこんな思いがあるから」を表現していきたいと思います。




