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歴史の証人(下多古村有林)

歴史を「今」に伝える生き証人

人工林として日本最古とも言われる「下多古(しもたこ)村有林」。樹齢250年~400年生の吉野杉や吉野檜(ひのき)が、「歴史の証人」として保存されています。江戸時代の初期の植林とみられる杉や檜があり、2016年に日本遺産に認定されました。中でも樹齢410年(推定)の杉の巨樹は、幹回り約5.4m、直径172cm、高さ約55mになります。この山林は奈良県の林業家が所有していましたが、1994年に伐採されることになりました。そこで村内の山守が『何とか大木を伐採せず保存できないか』と村に提案。そして吉野林業の文化財的遺産であり村のシンボルとして、約3,700平方メートルの土地を村が保全・保護することになりました。

 

PickUp

吉野杉は他の地域に比べて高過密植を行ない、多間伐と長伐期という独自の造林方法で生まれます。こうして杉は年輪幅が狭く(1センチに8年輪以上)均一で、まっすぐに成長します。節が無く丈夫な吉野杉は、江戸時代には主に酒樽や樽丸などに加工され、やがて美しい高級建築材として利用されるようになりました。

 

令和3年12月には樹齢400年の吉野杉(胸高直径130cm、高さ約50m)1本を伐採し、村立やまぶき保育園とかわかみ源流学園の校舎昇降口正面にあるモニュメント、校舎2階ランチルームの守不移扁額、園舎と校舎の諸室の室名札、集成材への突板(柱の化粧材)に使用しています。

 

住所 奈良県吉野郡川上村下多古
特記事項 ※村有林であり、一部私有地を通過するため専門ガイドによるツアーに限り見学が可能です。

 

 

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