弓祝式

矢を放ち 一年の厄を払う

毎年1月上旬に行われる地域の伝統行事で、約1100年の歴史を持ちます。その昔、諸国で悪魔が人々を苦しめ、この村でも疫病が流行しました。この山里に住む弓の名手 東弥惣(ひがしやそう)は悪魔退治を発願しましたが、常人の目では悪魔を見付けられません。そこで、延喜6年6月、白山の向かいにお堂を築き、白山大権現に信心祈願をこめました。そして延喜4年正月9日の朝方、彼方に悪魔の化身を見つけた弥惣は、「天佑神助のお陰」と大雪の中、蓑笠をつけ弓矢で悪魔を退治。村人は弥惣の功を讃えもてなしました。その時、弥惣は「悪魔は山の主で、今後も執念が村に祟るかもしれないから、毎年正月9日に桑弓、蓬矢で東西南北天地の間を射なさい」と伝え、以降連綿と行事が続いています。

 

PickUp

弓祝式は、神式と仏式が一体となった「神仏混交儀式」です。古来のまつりの一つの形を伝えているとして、平成12年に川上村指定の民俗無形文化財に指定されました。東弥惣を祖先とする東谷宅には今も縁起が残されており、これからも末永く受け継がれていくことでしょう。

 

3人の弓の射手が一人3本、それぞれ3回、運川寺境内から約40メートル先にある烏川神社境内の的に矢を放ちます。次に的場で白頭巾の宮守が桑弓・蓬矢で東西南北天地、鬼の的に矢を放ち的を掲げ、千破美(ちはみ)の踊りで鬼退治の喜びを表し、宮守が刀で的を切りつけ鬼にとどめを刺します。最後に運川寺の僧侶が鬼の供養を読経して鬼に引導を渡します。

 

駐車場 あり

 

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