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寳壽院 辻田真海さん

幸せ、祈り “ご縁”を結ぶ
(高野山真言宗 準別格本山 寳壽院 住職 辻田真海さん)

 

ホテル杉の湯から歩くこと約5分。ダム湖が一望できる高台に位置するのは理源大師によって千百年前に建立された高野山真言宗準別格本山寳壽院(ほうじゅいん)。日本で唯一「船不動明王」を御本尊とし、大聖歓喜天・十一面観音・青面金剛・地蔵菩薩・大黒天などの諸仏をお祀りしているお寺です。今回は寳壽院のご住職、辻田真海さんにお話しをお伺いしました。

 

寳壽院

川上村で生まれ育った真海さん。中学校卒業まで村で過ごし、高校から村外で生活していましたが、大学卒業後はお寺の事務仕事をしていたそうです。当たり前のように小さい頃からお寺の手伝いをしていましたが、大人になってからも何か行事があるときにはお寺に戻り、手伝いをしていたそうです。

 

そんな真海さんに転機が訪れたのは今から約二十五年ほど前。ごく普通に三人の子どもを育てるお母さんでしたから、それまでお寺を継ぐことや僧侶になることは全く考えていなかったようですが、年老いていくご両親を近くで見ていて、当時住職のお父様にふと「私がお寺を継いではだめですか?」と尋ねたそうです。お父様は快く受け入れ、四十歳で出家し僧侶になりました。

護摩供

そこから僧侶としての人生がスタート。まだ小さい子どもを育てながら修行をするのはとても大変で、「今までの人生で一番頑張った」と当時のことを思い出しながら話されました。

そんな大変な時期を経て僧侶となった真海さん。今でも夏と冬に2週間ずつ、普段の修業とは別に、特別な修行をしているそうです。昨年まではお父様の代から七十年間続く「高野山玉川寒中水行」という、大寒の日に高野山で外気温がマイナスの中、川に入るという過酷な修行も行っていました。そこまでして修行をするのは、「悩み、苦しみ、悲しみをもった方々を仏の教えで救いたい。」という強い想いがあったからでした。

写経

ご自身は厳しい修行をしながらもストレス社会に生きる人たちに向けて、自然豊かな川上村での「瞑想・写経」なども実施されています。「瞑想と写経は心を鎮める良い方法。仏教が身近でない方にもぜひ体験していただきたい。」と真海さん。「ご縁があってお参りした人が、お参りしてよかったと、帰るときに少しでも顔が和んだ姿を見ることができたときが、私にとって至福の喜びです。」という言葉に真海さんが目指す温かい僧侶の姿が見えました。

 

境内のしだれ桜の下での瞑想体験

 

体験プログラム【瞑想・写経体験】の様子

 

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